赤ちゃんにとって、はなは非常に興味をそそられる対象のようだ。
はなの大きさはちょうど赤ちゃんの目線の高さで追いかけやすいし、チョコチョコと勝手に動くおもちゃみたいなものなのかもしれない。
これは、はなにとって受難だった。
はなは、犬は苦手だけど、人間は好き。
でも、子供はきらい。
たぶん、何をするか予測がつかないから怖いんだと思う。
ましてや、赤ちゃんなぞ論外だろう。
「あー」だの「うー」だの叫びながら、けっこうな速さでハイハイしながら追いかけてくる。
夏は赤ちゃんが行かない（行けない）部屋にあるクレートの中でひっそりと寝ることが多かった。
今は寒いので行こうともしない。
布団の陰とかで寝ていても、いつの間にか魔の手が伸びてきて、逃げ出さざるを得ない。
つらい日々が続いていた。
でも、ようやく安心できる場所を見つけたようだ。
コタツの中だ。
あかちゃんは布団をめくってコタツの中に入るということはまだわからないみたいだ。
ただ、着実に進歩しているので、はなが安心していられるのも長くはないかもしれない。
いずれは駆け足で追いかけられるんだろうな・・・